江ノ島のもうひとつの顔―岩場で過ごす静かな海時間

藤沢

「江ノ島」へ釣りに行ってきました。

 

神奈川の江ノ島というと、湘南を代表する観光地として知られ、江島神社や海の景色、それにシーキャンドルや岩屋が人気です。また、生しらす・たこせんべい・サザエのつぼ焼きといったグルメも有名です。

そんな江ノ島ですが、実は釣りスポットとしても人気の場所です。

また、島の奥には、波によって削られた岩棚、潮だまり、磯浜が広がり、散策や潮だまり観察などが楽しめます。

今回は、華やかな観光スポットとは違う江ノ島の魅力……自然あふれる岩場の奇勝と、潮だまりでの磯遊びの楽しみ方を紹介します。

 

江ノ島について

いまさらですが、江ノ島についてまとめておきます。

江ノ島は、神奈川県藤沢市の南部に位置する小さな島で、湘南エリアの人気観光スポットの一つです。

歴史も古く、源頼朝が文覚に命じて弁財天を勧請したといわれています。江戸時代には江ノ島・鎌倉・金沢八景は江戸市民の人気観光地になったといわれています。

自然、歴史、グルメ、絶景がそろってるので、日帰り旅行やデートにもおすすめです。

 

江ノ島は、またの名を「絵の島」ともいわれ、昔から風光明媚な自然環境に恵まれた周囲約4㎞、面積0.37㎢の島です。

島の頂上部にある展望灯台からは、東南に三浦半島、南に伊豆大島、西に富士山・箱根の山々、と湘南海岸を中心に360度の大パノラマを楽しむことができます。

また江の島は、地質上、第三紀凝灰質砂岩からなる島で、このため海浸洞窟や岩嘴が多く、奇異な形を成して、古くからその名勝をうたわれています。

島の中央には江島神社があり、弁財天が祀られています。安芸の宮島、近江の竹生島にある弁財天とならんで、日本三大弁財天の一つにあげられています。江戸時代には平和の神・福の神・音楽技芸の神として、多くの人々から信仰され、大変にぎわいました。

このため、島内には神奈川県および藤沢市指定の多くの文化財が遺され、自然美と併せて、全島が史跡・名勝に指定されています。来島いただきました皆様に、四季を通じた江の島の魅力をご満喫いただきたいと思います。

(入口の案内)

 

江ノ島へは徒歩、自転車、クルマでアクセスできます。

 

江ノ島の基本情報

場所 神奈川県藤沢市
アクセス 小田急線「片瀬江ノ島駅」徒歩15分
面積・周囲 0.41㎢・約4㎞
特徴 陸と橋でつながった陸繋島

 

江ノ島の見どころ

  • 江島神社(日本三大弁財天の一つ)
  • 江ノ島シーキャンドル(展望灯台)
  • 岩屋洞窟(古代からの信仰の地)
  • 江ノ島グルメ(しらす丼・海鮮丼・サザエ・たこせんべい)
  • 江ノ電(鎌倉~江ノ島を走る・鎌倉、海、江ノ島の絶景が人気)

(江ノ電・鎌倉高校前駅)

 

江ノ島での海遊び

観光客の多い弁財天仲見世通りとは対照的に、江ノ島の東と南側は釣り・磯あそびに向いてます。

人であふれる観光地には寄りつかない地元の人も、釣り目的なら江ノ島に訪れます。

釣竿を持参しなくても、静けさと自然のダイナミズムを感じられる岩場は、観光にもおすすめです。

 

江ノ島の釣り・磯遊びスポット

  • 気軽に釣りが楽しめる
  • 海辺を愛する人にも人気
  • 荒崎や盗人狩とは違う、岩場の絶景が魅力
  • 干潮時はタイドプール(潮だまり)で海の生物の観察が楽しめる

 

島の東側は釣りスポットになっています。

 

聖天島

『もとは海に浮かぶ二つの岩からなる島でしたが、大正12年の関東大震災の時に隆起して、江ノ島と陸続きになりました。その後、昭和39年の東京オリンピックのヨット競技会場の整備のため海が埋め立てられ、現在のように上部だけが丘となって残されました。この丘は、海底火山噴出物と砂岩と凝灰石から出来ています。

聖天島の名称は、二つの岩の形が仏教守護神の一つである「歓喜天」の姿に似ていることから名付けられました。

建仁2年(1202)、僧良真が千日間の修行満願の夜、天女が現れ「お告げ」があったと伝えられています。また、昔は八坂神社祭礼の日に神輿を担ぐもの全員が、この場所で楔をし、新しい下帯をして神社に向かったという神聖な場所でした。

今も残る社の中には、良真上人像が安置されています。』

 

島の南側も有名な釣りスポットです。

 

江ノ島の岩場の見どころ・楽しみ方

磯の観察・潮だまり探検

干潮時には、岩場のあちこちに潮だまり(タイドプール)が現れ、カニやヤドカリ、小魚、貝類などの小さな海の生き物を観察できます。

島の南側は、子どもと一緒に海の生き物探しを楽しめる磯遊びスポットとして人気です。

 

満潮時から2時間以上経過して行きました。潮だまりには小魚やヤドカリ、貝を観察できました。海の水はきれいです。

(タイドプールの小魚、貝、カニ)

 

岩場は滑りやすいので、滑り止め付の靴やマリンシューズがいいかもしれません。履きなれているスニーカーで行きましたが、何度か滑って転びそうになりました。

 

砂場に座って海を眺める時間

岩場に腰を下ろして、波音と潮風に包まれながら、ただ海を眺めるひと時を過ごせます。

東側の防波堤からは三浦半島、七里ガ浜海岸を望める絶好のロケーションです。

(防波堤)

 

東方面の先まで行くと湘南港灯台があります。写真の右側にはベンチも設置されてます。

(湘南港灯台)

正面には鎌倉の海岸と街並みが広がり、海の美しい景色が楽しめます。

 

写真とは反対の西方面に進んだ奥にある階段を下りると釜の口や水道口の岩の奇勝が楽しめます。

(釜の口)

釜の口は、階段を下りた先にあります。潮がもっと引くと海面が下がって歩きやすくなります。

ネットで釜の口と検索しても釣りの情報しか出てきませんが、埼玉の人は釜の口の景色を見て感動してました。

 

釜の口の先にあるのが水道口と呼ばれる釣り場です。一枚岩みたいな景色は稚児ヶ淵に似ています(稚児ヶ淵は歩道が整備されている)。

 

稚児ヶ淵は道が整備されてるので、こっちは釣り人よりも観光客で賑わっています。

(稚児ヶ淵)

 

釣りスポットとして人気

江の島の東側・南側は、釣り人にとって定番のスポットです。

タイやシロギス、メジナなども狙えます。

南側は、満潮になると足元が岩場まで波がくるので、釣りをする場合は波の状況や満潮・干潮を確認する必要があります。

防波堤は気軽に釣りをできるのが魅力です。

岩場で釣りや磯遊びをする場合は、波や潮に気をつける必要があります。また、足元が滑りやすくなってます。

アクセスと歩き方

防波堤や岩場(釜の口・水道口)へは、江ノ島大橋・弁天橋を渡ってそのまま車道を進むと、突き当りが駐車場になってます。

 

湘南港臨港道路附属駐車場料金

普通自動車 時間料金300円 上限額1,500円
原付・自動二輪車 時間料金150円 上限額750円

駐車料金とは別に緑化協力金20円

 

開場時間:午前5時~午後9時30分

 

原付と自転車であれば、手前に無料の駐輪スペースもあります。

 

観光ルート(江島神社方面)とは逆方向なので、人通りが少なく落ち着いた雰囲気です。

 

岩場へは階段で降りることができますが、立入注意の看板が設置されてます。

 

散策する場合の注意点

  • 足場が悪い場所があるので、歩きやすい靴は必須
  • 潮の満ち引きに注意、長居はしない
  • 高低差がある場所は回ったほうがよいことも

 

岩場の散策はこんな人におすすめ

  • 自然観察や静かな海の風景が少な人
  • 子どもと一緒に磯遊びや生き物観察を楽しみたい家族
  • 江の島の喧騒から離れてのんびり過ごしたい大人
  • 釣りを楽しみたい人
  • 写真を撮る人(岩場は釣り人よりも写真を撮る人の方が多かった)
  • 岩場の地形や風景に興味がある人

 

なぜ映える写真が撮れるのか

  • 岩場越しに広がる海と空
  • 波しぶき・波の迫力(動画もおすすめ)
  • 富士山と海の競演(稚児ヶ淵)
  • 人と岩場の対比写真がスケールを出しやすい
  • マジックアワーが特に絶景

 

まとめ

江ノ島の東側と南側は、釣りをする人にしか注目されにくいですが、観光地の賑わいとは異なる素の江ノ島に出会える場所です。

潮の香りと波の音に包まれながら、自然のリズムに耳を傾けて過ごす時間は、きっと疲れた心をリセットしてくれるはずです。

次に江ノ島を訪れた時は、ぜひ岩場にも足をのばしてみてはいかがでしょう。

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