横浜市栄区には、横浜市最古の石橋ともいわれる「昇龍橋」があるのをご存じですか。
都市の喧騒を忘れる「水辺のプロムナード」へ


実際に自転車でいたち川沿いを走ってみると、都市部とは思えないほど静かな景色が広がっています。水辺には木々が並び、川の流れを眺めながらゆっくり進めるのが魅力です。
いたち川の途中には歴史ある石橋や親水スペースもあり、「横浜にもこんな穏やかな場所があったのか」と感じさせてくれます。いたち川は、気軽に自然を感じながら走れる水辺のプロムナードでした。
【歴史】大正時代から残る「昇龍橋」の佇まい

いたち川沿いに上流に進んで行くと、ひときわ存在感のある石橋が現れます。それが「昇龍橋」です。
昇龍橋は、大正時代に架けられたとされる石橋で、現在では横浜市最古の石橋ともいわれています。

周囲の緑と石造りの橋が調和しており、近くまで行くと住宅地の中とは思えないほど静かな空気が流れていました。
橋の下を流れるいたち川も穏やかで、水面に橋が映り込むほど流れはゆっくりしています。

現地の案内板によれば、橋には鎌倉石(今泉石)が使われており、アーチ状の眼鏡橋になっています。
鎌倉石は、柔らかく加工しやすい反面、風化しやすい特徴があるため、こうして形を残しているのは珍しいそうです。
道路拡幅や河川改修によって市内の石橋の多くが失われた中、この昇龍橋は貴重な歴史遺産として残されています。
派手な観光地ではありませんが、こうした何気ない歴史の風景が今も残っているのも、栄区らしい魅力といえます。
【変化】令和に整備が進む「潜水橋」と源流の森

いたち川周辺では、新しい橋や遊歩道の整備も進められていました。

現地には完成イメージ図も掲示されており、「潜水橋」と呼ばれる新しい橋が整備されるようです。
昔ながらの石橋が残る一方で、新しい水辺空間も作られている……。いたち川周辺は、少しずつ変化を続けています。
源流に近いエリアでは緑も多く、住宅地の中とは思えないほど自然が残っています。都市部の河川というより、小さな里山の川に近い雰囲気があります。

【発見】「え、そこ!?」川の中に潜むイタチたち

いたち川を歩いていて面白いのが、川の中に設置されたイタチの像です。


(上:区役所側から見たイタチ像、下:反対側から見たイタチ像)
最初は本物⁉かと思いました(うそ)が、よく見ると川の中から顔だけ出しているイタチのオブジェでした。
水位によって見え方が変わるようで、訪れるタイミングによって表情も違って見えます。こういう“遊び心”があるのも、いたち川散策の面白さです。
さらに、大きなコイが泳いでいる場所もあり、川を眺めながら歩くだけでも意外と楽しめます。
【自然】いたち川はなぜ生まれた?川辺に残る横浜の原風景

いたち川沿いには、川の成り立ちを説明する案内板も設置されています。
案内によれば、いたち川は昔から農業用水として利用され、人々の暮らしと深く関わってきた川だそうです。
現在は遊歩道や親水空間として整備されていますが、川沿いを歩いていると、どこか昔ながらの風景も感じられます。
大規模再開発されたエリアとは違い、人が暮らす川の空気が残っているのが印象的です。
自転車で巡る、ちょうどいい休日

(扇橋)
いたち川沿いは、激しい坂も少なく、景色を眺めながらゆっくり走るのにちょうどいいコースです。
歴史ある石橋、静かな遊歩道、川の中のイタチ像……、大きな観光地ではありませんが、実際に走ってみると、小さな発見が次々と見つかります。

(城山橋の上から)




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