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横浜最古の寺・弘明寺(ぐみょうじ)|坂東三十三観音14番札所の歴史と見どころ

横浜最古の寺・弘明寺(ぐみょうじ)|坂東三十三観音14番札所の歴史と見どころ

平安時代に西日本で始まったといわれているのが三十三観音巡礼である。

鎌倉時代になると関東でも「坂東三十三観音巡礼」が成立する。

坂東三十三カ所は、関東(神奈川・東京・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城)に点在しているが、横浜市内で唯一入っているのが「弘明寺」である。

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弘明寺の歴史

聖武天皇の天平9年(737)に行基が全国巡錫を行った際、この地を訪れて草庵をつくり、観音像を刻んで建物を建てたのが寺の始まりといわれている。

この観音像は、木造の十一面観音立像で、関東に多く残る鉈彫りの中でも特筆すべきものがあるといわれる。

また、十一面観音菩薩を祀った観音堂は、寛徳元年(1044)建立時の古材が使われている。

『弘明寺は、瑞応山蓮華院と号す真言宗の寺院で寺伝によると「今を去る1200余年前、元正天皇の養老5年(721)、インドの善無畏(ぜんむい)三蔵法師が仏教弘通のため、日本渡来の節開創されたお寺で、それより17年後、聖武天皇の天平9年、諸国に悪病流行の際、行基菩薩が勅命により、天下泰平祈願のため全国巡錫の際、当山の霊域を感得し草庵をつくり観音様を彫刻、安置せられた。」とあります。』   境内には、善無畏三蔵法師が陀羅尼を書写し、結界を立てた霊石の「七つ石」、尾りよ石と刻してある「尾閭石」、大黒天の袋に似ている「福石」がある。

 

  • 鎌倉時代(1181年):源頼朝が源家累代の祈願所と定める
  • 戦国時代:北条早雲から寺領を賜る
  • 江戸時代:江戸幕府の歴代将軍から朱印地を賜り、坂東三十三観音の14番札所として多くの巡礼者で賑わう
  • 明治時代:廃仏毀釈で一時衰退するも、地元の信仰で再興される

 

「弘明寺」という名前の由来

興味深いのは、「弘明寺(ぐみょうじ)」という名前の変遷である。

鎌倉時代には「求明寺(ぐみょうじ)」と表記されていたが、その後、観音経偈文(げもん)にある「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」(弘誓=広く深い誓い)の「弘」の字を当てて、「弘明寺」に改められたと伝えられている。

読み方は同じ「ぐみょうじ」ですが、より深い仏教的意味を持つ字に改められた。

 

弘明寺の基本情報(最新)

瑞応山蓮華院弘明寺(ぐみょうじ)は、弘明寺商店街の奥にある高野山真言宗の寺院で、横浜市内最古の寺として知られている。

創建は天平9年(737年)、開基は奈良時代の高僧・行基菩薩と伝えられ、1300年近い歴史を持つ古刹である。

本尊の木造十一面観世音菩薩立像は国の重要文化財に指定されており、関東地方に多く残る鉈(なた)彫りの典型的な作例として知られている。

坂東三十三観音の14番札所であり、横浜市内で唯一の坂東三十三観音札所である。

 

住所神奈川県横浜市南区弘明寺町267
交通
  • 京浜急行「弘明寺駅」から徒歩約2分
  • 横浜市営地下鉄ブルーライン「弘明寺駅」から徒歩約10分

 

拝観・納経時間

  • 令和6年(2024年)10月から8:30〜16:30に変更
  • 以前は17:00まででしたので注意

 

 

弘明寺駅は隣の上大岡駅と比べると小さな駅だが、駅前の商店街は今でも賑わいをみせている。

商店街を交差するように流れる大岡川は桜の名所として知られており、市内だけでなく市外からも多くの人が訪れる。 

線路沿いは住宅地になっている。

 

 

横浜市営地下鉄のブルーライン線の弘明寺駅で下車した場合は、商店街を抜けた先に弘明寺がある。京急線もブルーライン線も駅名が弘明寺だが、徒歩だと10分近く離れている。

 

瑞応山弘明寺の境内

弘明寺駅を降りて、商店街を鎌倉街道方面へ進んでいくと右手に弘明寺の門がある。境内への入口にある門が仁王門である。

仁王門の両隣にいる仁王像は弘明寺商店街をにらむように立っている。  

 

階段の途中に身代地蔵菩薩がある。

これは京浜急行電鉄が設立100周年を記念して奉納したもので、身体の悪いところと同じ場所をタオルやハンカチでさすると良くなる、と伝えられている。多くの参拝者にさすられて、像の表面はピカピカに光っているのが印象的。

 

階段を上がった先に弘明寺の本堂がある。 寛徳元年(1044)に光慧上人によって建立されたのが始まりである。

現在の本堂は明和3年(1766)に智光上人によって再建されたといわれている。

 

 

弘明寺の晩鐘。この晩鐘は江戸神田に住む西村和泉守藤原政平の作といわれる。  

 

案内板にあった善無畏三蔵法師が陀羅尼を書写し、結界を立てた霊石七つ石がこちら。

養老5年(721)、インドの僧・善無畏三蔵法師が日本に渡来してこの地を訪れ、7つの盤石を埋めて結界をつくったと伝わっている。

 

弘明寺公園

京浜急行線を挟んだ反対側には、駅前にしては大きい弘明寺公園がある。

元々は弘明寺が保有している土地だったそうだが、横浜市に譲渡したそうだ。  

 

弘明寺駅から歩いて1分で南図書館に着く。横浜市の18区にはそれぞれ図書館があるが、駅から最も近い図書館になる。 弘明寺へ行く前に図書館で弘明寺について調べてみたが、めぼしい文献は見つからなかった。  

 

ついでに公園を散策してみた。

ブランコや滑り台といった遊具広場も充実しており、小さい子供も楽しめる。  

 

公園内をウォーキングしている人も多い。駅からぐるっとまわって展望台まで歩けば500m歩くことになる。駅の近くとは思えないほど閑静としている。

 

公園内にはいろいろな植物が植えてあった。四季ごとにいろいろ楽しめそう。

公園内で紅葉も楽しめる。  

山の上に展望台があったから登ってみた。

展望台からは横浜の街が見える。ランドマークタワーも見えた。

 

弘明寺まとめ

・弘明寺は横浜屈指の古い寺だった。

・弘明寺は、坂東三十三ヵ所札所の一つ。

・弘明寺の観音堂には、本尊の十一面観音菩薩が祀られている。

・十一面観音像は鉈彫りの中でも有名。

・境内で霊石の七つ石が今も見ることができる。

・線路を挟んだ反対側に図書館と公園がある。

 

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