週末に横浜市戸塚区の「俣野別邸庭園(またのべっていていえん)」に行ってきました。
俣野別邸庭園は、戸塚区東俣野に位置する庭園で、河岸段丘を利用した地形が特徴です。
建物は、住友家の別邸として1939年に建てられましたが、主要部分が焼失したので、現在の建物は再建されたものです。
広い庭園は外苑と内苑とに分かれ、梅、桜、シャクナゲ、モミジなどの四季折々の草花が見れます。
芝生広場では、自然の中で本を読んだり、お弁当を食べるなど、ゆったりとした時間が過ごせます。
俣野別邸庭園の基本情報
俣野別邸庭園は、神奈川県横浜市戸塚区と藤沢市の市境にある歴史と自然が融合した風致公園です。
住友家16代当主の私邸といわれる建物は、建築家の佐藤秀三の設計施工によって1939年に建てられました。
昭和初期モダニズム影響下における建築物として高い評価を受け、2004(平成16)年に国の重要文化財に指定されましたが、その後既存建物の主要部分焼失により指定解除。現在の建物は横浜市が資料をもとに、保存していた部材も使用して再建したものです。
一部改変、付加した部分はあるものの、主な部屋の造りや仕上げはオリジナルを忠実に再現しています。意匠的にも優れた住宅建築であり、当時の郊外邸宅の在り様を物語る歴史的価値の高い建造物として、2017(平成29)年に横浜市認定歴史的建造物になりました。
建物は、ハーフティンバー様式の外観です。
- 敷地面積:約58,996㎡
- 施設:喫茶室(ひだまりガーデン)・貸集会室・休憩棟・俣野別邸
- 駐車場・駐輪場あり
旧住友家の別邸を中心とした庭園は、四季折々の草花やアジサイが楽しめる名所として知られています。
(あじさい園)
所在地 | 横浜市戸塚区東俣野町80-1 |
開園時間 | 9:00~17:00(7月・8月は~18:30) 別邸:9:30~16:30(7月・8月~18:00) |
休園日 | 毎月第三木曜日(祝日は翌平日)、年末年始 |
入園料 | 無料(邸内見学400円) |
アクセス | JR戸塚駅・藤沢駅からバス「鉄砲宿」下車徒歩5分 |
駐車場は北側にあります(駐輪場あり)。
駐車場:有料駐車場あり37台、30分100円
バイクが置ける駐輪場は、正門前の一方通行沿いにあります。北側にも駐輪場はありますが、正門側の方が置きやすい。
俣野別邸庭園の見どころ
1.和洋折衷の建築と歴史
建物は、1939(昭和14)年築の和洋折衷別邸(再建)で、建築家佐藤秀三設計です。昭和初期モダニズム様式が光ります。
2階の展望室からは、晴れていれば富士山や丹沢の眺望を楽しめます。
2.四季折々の自然散策
庭園は、内苑と外苑とに分かれ、主に内苑で四季折々の自然散策が楽しめます。
内苑:もみじ谷・芝庭・つつじ園・俣野別邸
外苑:あじさい園・竹林・シャクナゲ園・芝生広場・山野草の小径・もみじ坂・果樹園・林の小径等
●内苑の様子
(もみじ谷・ツツジ園)
(俣野別邸)
●外苑の様子
(芝生広場)
(四季の花苑)
(林の小径)
(憩いの小庭)
(竹林・シャクナゲ園)
(果樹園・ウメ)
(もみじ坂)
(山野草の小径)
3.あじさい園
俣野別邸は、横浜のあじさいの名所としても知られています。
庭園全体には、セイヨウアジサイ、スミダノハナビ、カシワバアジサイ、アナベル、ガクアジサイなど、約700株のアジサイが咲き誇ります。
斜面のアジサイは立体的に鑑賞できる造りになっています。
(斜面に咲くあじさい)
あじさい園に咲くアジサイ
あじさいの見頃:6月上旬頃~
あじさい祭り:令和7年6/21~6/29
園内の設備
・俣野別邸
・喫茶室「ひだまりガーデン」:ドリンクやケーキを楽しみながら休憩できる(木曜休日)
・休憩棟:トイレ、自販機、庭園の植物の図鑑あり、2階に貸集会室(要予約・有料)
(休憩棟)
・坂道・階段が多いため、歩きやすい靴が◎
まとめ
おすすめポイント
- 建築×自然散策×植物:散策路は人混み少なく、静かな隠れ家感あり
- ファミリー・自然好きに最適:芝生広場やベンチでピクニックもOK
- 梅雨の癒しスポットとしても◎:雨に濡れたアジサイと緑で心が癒される
- 紅葉の季節:イチョウやもみじなどの紅葉も見事
俣野別邸庭園は、歴史ある和洋折衷の邸宅と豊かな自然が調和したお洒落な庭園スポットです。
とくに6月に見頃を迎えるアジサイは、庭園を彩ります。
静かに自然や歴史を楽しみたい方におすすめの穴場です。
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