かながわ景勝50選「野島の夕映」|静かに心が染まる夕景!

横浜

横浜市金沢区にある野島(のじま)は、自然と歴史の両方が楽しめる小さな島で、周辺は野島公園として整備されています。

山のふもとには伊藤博文の旧別荘があり、和風建築の中を見学できます。

野島公園は、地元民の憩いの場として人気ですが、観光地としては穴場な存在です。

 

野島山を登った先には360度のビューを見渡せる展望台があります。

山からの眺めは「野島の夕映」として「かながわの景勝50選」に選ばれる絶景です。

そんな野島公園を散策してきました。

野島ってどんな場所?

野島は、平潟湾と東京湾に浮かぶ小さな島です。

現在は橋で陸続きになってるので、気軽にアクセスできます。橋を渡ると島の中にはコンビニがなく、釣り船屋と住宅地があるだけです。

野島の内は野島公園や野島展望台が整備され、横浜の喧騒から離れた落ち着いた雰囲気です。

 

島の中心にある野島山には、東京湾を望むことができる展望台があり、天気が良いと富士山や房総半島まで見えます。

(野島展望台)

 

展望台から望む富士山ですが、山が邪魔で上の方しか見えません。山の向こうは鎌倉です。

 

展望台からの八景島の眺めです。海の公園や日産沖も見えます。

 

旧伊藤博文邸と牡丹園

野島山のふもとは、初代内閣総理大臣の伊藤博文がかつて別荘を構えた場所であり、普段は旧伊藤博文別邸として見学可能です。趣のある和風建築で、庭にはボタンが植えてあります。

(旧伊藤博文別邸)

見学は無料ですが、見学時間と休館日に気をつける必要があります。

  • 牡丹園:9:00~17:00
  • 伊藤博文別邸:9:00~16:30
  • 休館日:毎月第1・第3月曜日・年末年始(12月29日~1月3日)

 

この牡丹園は、かって野島にあった永島家の牡丹園を復元したものです。永島家は江戸時代の初めに、儒学者の祐伯(泥亀)が父と共に江戸から金沢に移り住み、新田開発を始めてから約200年後、祐伯から9代の忠篤(亀巣)が泥亀新田を完成させ、また、製塩業で成功を収めました。

永島家の牡丹は、祐伯の孫の金七郎が酒井稚楽頭忠明から神田小川町の酒井家屋敷の庭園にあった牡丹数十種を拝領したもので、大切に育てられてきました。
牡丹園の美しさは天保10年(1839年)の『相中留恩記略』に「花の頃は壮観なり」と記され、徳富蘆花もその著『自然と人生』に「金沢の牡丹を見に行った」と記すなど、江戸から明治・大正期にかけて多くの見物客が訪れました。

現在の金沢区の花「牡丹」はこの牡丹園に由来しています。永島家と伊藤博文とは、亀巣の孫の亀代司が伊藤博文の夏の別荘の建設を請け負ったり、滞在中の伊藤博文の世話係を務め、さらには伊藤博文の推薦により衆議院議員選挙に立候補して当選しているなど深いかかわりのある間柄でした。

現在、永島家の屋敷の後は、住宅開発が進み、亀巣の偉業を讚える石碑が残るのみとなってしまったため、伊藤博文の旧金沢別邸の復元に伴い、その隣接地に牡丹園を整備しました。

野島から徒歩10分くらい離れた場所に明治憲法起草の地があります。伊藤博文、伊藤巳代治、金子堅太郎、井上毅がかつてあった東屋に集まり、明治憲法制定のため草案を起草したといわれてます。

 

公園でアウトドアが楽しめる

野島公園は海に面してるので、海に関するアウトドアが楽しめます。

自分も小学生の頃にBBQに参加した経験があります。

 

潮干狩り:野島公園は潮干狩りができる場所として知られてます。

BBQ場:公園内にはバーベキュー場やキャンプ場があり、週末は家族連れやグループで賑わいます。

海釣りスポット:周辺ではのんびり釣りを楽しむ人の姿を見かけます。

 

野島貝塚の遺跡

この周辺は、縄文時代の貝塚が発見された場所です。

野島山の山頂に野島貝塚の案内があります。

このように野島は歴史と自然の両方を学べる貴重なエリアです。

 

野島の夕映の魅力

野島山頂から平潟湾に向かって進むと「野島の夕映」の碑があります。

碑の向こうに見えるのは平潟湾と柳町の住宅街です。

 

最初に訪れたのが午前中だったので、別の日の夕方に出直すことにしました。

出直したときの写真がこちらです。

 

山を下りて夕照橋や帰帆橋から見た夕陽も良かったです。

 

野島の夕映の魅力

  • 沈む夕日と反射する海面のコントラスト
  • 野島山展望台からの富士山が見える眺望
  • 写真映えスポット

 

地元の人にとっての夕映

  • 散歩やランニング、ピクニックを楽しむ地元の人々
  • 地域に根差した自然と生活風景
  • 家族連れだけでなく、デートコースとしてもロマンチックな時間を過ごせる

 

アクセス

野島公園 神奈川県横浜市金沢区野島町24
交通 金沢シーサイドライン「野島駅」徒歩5分

ただし、展望台までは結構歩きます。

 

敷地内に駐車場があります。バイクや自転車は無料で停められるスペースがあります。

駐車料金:1時間まで200円、以降30分100円

営業時間:7時~23時

 

展望台まで階段だと250段くらい上ります。

 

時間はかかりますが、スロープの道の方が楽かもしれません。

 

周辺の観光地

  • 八景島シーパラダイス
  • 金沢動物園
  • 称名寺

 

まとめ

・野島の夕映は、地元民も愛する心が癒されるスポットだった

・展望台からは富士山や房総半島も一望できる

・野島公園の一画に伊藤博文の旧別邸がある

・日帰りのお出かけや横浜観光の1シーンにおすすめ

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