長浜公園で野鳥観察&野口英世旧細菌検査室を見学|横浜の穴場スポット

横浜

ツツジが見頃という話を聞き、ツツジを見に金沢区の長浜公園に行きました。

「横浜は自転車で走ってもつまらない街ですが、ゴールデンウィークだし、逗子から近いし、暇つぶしになると思ったからです。」

 

ツツジは、街中を歩いてると道路脇によく見かけるあの花です。

長浜公園がツツジの名所と聞いていざ向かってみると、途中の道路の両脇にツツジがすごい咲いていて、わざわざ行く意味があるのか迷うほどでした。

 

今回は、長浜公園と公園隣の野口英世の旧細菌検査室を訪れました。

  • 長浜公園(野鳥観察エリア・中央広場エリア・運動エリア)
  • 野口英世の旧細菌検査室

長浜公園とは

横浜市金沢区にある長浜公園は、かつては富岡から続く長い浜があったそうです(長浜の由来)。

金沢区の工業地域は多くが埋め立てによって造られたものです。

長浜公園は、昭和40年代から始まった金沢地先埋立事業(横浜市六大事業)で計画され、昭和57年に一部開園しました。その後、中央広場と野鳥観察園が整備され、平成4年に全面開園しました。

 

横浜横須賀道路の北側は中央広場と運動広場などがあり、南側には人工干潟の野鳥観察園があります。

 

遊具広場や草地広場がある中央広場

 

野球場・テニスコート・サッカー場がある運動エリア

 

公園南側の人工干潟がある野鳥観察エリア

 

長浜公園周辺の見どころ

  • ツツジ(4月~5月)
  • 四季折々の植物
  • 野鳥観察園

 

野鳥観察エリアの南の長浜野口記念公園には、野口英世の旧細菌検査室があります。長浜公園から近く、道路に出た先にあります。

 

長浜野口記念公園の見どころ

  • 旧細菌検査室

 

野鳥観察園

公園の南側には汽水池という人工の干潟があります。訪れるまで少し広いだけのよくある公園と思ってたので、干潟を見ときは少し感動しました。

干潟を囲むように野鳥を観察する小屋が設置され、小屋の小窓から野鳥を見学できます。

季節ごとにカワセミ、サギ、トビ、カワウなど、多種多様な野鳥が見られます。

 

長浜公園で見られる鳥

カワセミ・ハクセキレイ・カワラヒワ・トビ・ダイサギ・アオサギ・コサギ・ゴイサギ・カルガモ・オナガガモ・アカハラ・ハクセキレイ・シメ・アオジツグミ・ジョウビタキ・モズ・ヒドリガモ・古コガモ・カイツブリ・キンクロハジロ・キアシシギ・コチドリ・カワウなど

 

野鳥観察園にある汽水池は、明治28年に長浜検疫所開設時に作られた船たまり(港)のあとです。

(汽水池)

 

野鳥観察エリアの植物

シダレウメ・オオシマザクラ・ウラギク・ガクアジサイ・クゲヌマラン・サンゴジュ・ツバキ・イロハモミジ・クヌギ・キンモクセイ・カキ・ツバキ・スイセン・ソメイヨシノ・ヤエザクラ・ツツジ・セイヨウアジサイ・サルスベリ・いちょう・ハギ・コオニユリ・パンジー・ノースポールなど

 

公園内に野鳥観察デッキが四か所設置してあります。

 

野鳥観察小屋の小窓から覗いて野鳥を見ます。運が良ければ池の小魚を食べるサギの様子を楽しむことができます。

 

解説を読めば勉強にもなります。

日常では会えない野鳥との出会いは、大人も子供も大喜びできます!

 

中央広場と運動エリア

中央広場には、子供が楽しめる遊具広場と草地広場があります。

 

(遊具広場)

 

(草地広場)

 

草地広場のつつじです。公園で毎年4月につつじ祭りが開催されます。祭りが開催されるだけあってなかなか見事な躑躅です。

 

運動エリアには、多目的運動広場・テニスコート・野球場があります。

いずれの施設も予約すれば利用できます。

 

多目的運動広場:1面2時間で2,600円

テニスコート:1面2時間で2,200円、照明設備は1時間500円

軟式野球場:1面2時間で2,600円、夜間の照明設備は1時間5,300円

 

野口英世の旧細菌検査室

長浜公園の南側に、小柴自然公園と長浜野口記念公園があります。

長浜野口記念公園内には、世界的に有名な研究者・野口英世が勤務した旧細菌検査室があります。

旧細菌検査室は、開館時間内は無料で一般公開されてます。

検査室では、当時の部屋が復元され、野口英世の功績や歴史に触れることができます。

 

左の建物が長浜ホールです。

 

長浜ホールの横にあるのが旧細菌検査室です。

 

 

旧細菌検査室の歴史

明治12年(1879年)7月にコレラの万円防止のために神奈川県地方検疫局が設置され、同年9月に三浦郡長浦(横須賀市長浦)に設けられた長浦消毒所が、横浜検疫所のはじまりです。現在の場所に移転したのは明治28年(1895年)、その際に名称も「長濱検疫所」とされました。

明治32年(1899年)4月、海港検疫法の公布に伴い横浜海港検疫所と改名。同年5月に北里柴三郎の伝染病研究所の研究助手だった野口英世(当時22歳)が、同所に海港検疫官補として勤務を始めました。

入所すぐの6月、野口英世は横浜港に入港しようとしていた「亜米利加丸」の乗員から、検疫所初ともなるペスト患者発見、隔離という成果を上げました。

野口英世が検疫所に勤務した期間は明治32年(1899年)5月から9月までのわずか5カ月でしたが、その功績により、師である北里柴三郎からの推薦を受けて、当時ペストが流行していた清国・牛荘(ニューチャン)に国際予防委員会の一員として派遣されることとなったのです。

よく明治33年(1900年)、前年春に知己となったシモン・フレキスナー博士を訪ねアメリカに渡り、以降国際的な活躍を果たす野口英世ですが、横浜検疫所での実績は彼の躍進への第一歩であったと言えましょう。

パンフレットより

 

建物に入ると、音声による案内が始まります。

左の部屋は動物実験室、真直ぐ進むと地下冷暗所、右の部屋は準備室、細菌検査室があります。

 

アクセス

長浜公園へのアクセス

所在地 横浜市金沢区長浜106-6
交通 京急「京急富岡駅」徒歩15分
シーサイドライン「並木中央駅」徒歩15分

駐車場:75台(有料)

 

野口英世の旧細菌検査室

所在地 横浜市金沢区長浜114-4 長浜野口記念公園内
アクセス 京急線「能見台駅」徒歩15分
シーサイドライン「幸浦駅」徒歩15分

駐車場なし

 

おわり

・長浜公園はツツジの名所

・長浜公園の観察小屋から人口の干潟を観察できる

・干潟では様々な野鳥を見ることができる

 

・長浜公園の隣に野口英世の旧細菌検査室がある

・野口英世は5か月という短期で成果を上げ、北里柴三郎から推薦を受けた(飛躍のきっかけ)

 

長浜公園は、他の観光名所や美術館などに比べると地味かもしれませんが、だからこそのんびりした時間を過ごせる穴場スポットです。

野鳥を見て植物に触れ、ゆったりした一日を過ごしてみてはいかがでしょうか?

金沢区は横浜市内では自然が多いエリアといわれますが、今回訪れてよく分かりました。

 

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