称名寺の桜が満開という話を聞き、週末に自転車に乗って金沢区まで行ってきました。新横浜通りで関内まで行った後、国道16号線を走ればやがて金沢区に着きます。
称名寺の赤門をくぐると迎えてくれる参道の桜が見事でした。称名寺まで徒歩で行ける場所に住んだことがあるので、今までに何回か来てますが、何度見ても浄土式庭園は素晴らしいです。
本当は金沢文庫にも行きたかったのですが、当日は休館日のため断念しました。その代わりと言っては何ですが、裏山(称名寺市民の森)にある金沢実時(かねさわさねとき)のお墓に寄ることが出来ました。
金沢山称名寺の歴史
称名寺は、鎌倉時代の13世紀中頃に創建された金沢流北条氏の菩提寺です。金沢文庫(かなざわぶんこ)でも知られていますが、本来は「かねさわ」が正しいようです。
山号を金沢山(きんたくさん)といい、木造弥勒菩薩を本尊としている真言律宗の寺院です。
元々は、鎌倉幕府の北条氏の一門であった北条(金沢)実時が、屋敷内に設けた阿弥陀堂といわれていて、当時は念仏の寺だったそうです。実時は文武両道の武将といわれており、生前に政治、歴史、仏教などの書物を集めて保管したのが金沢文庫です。
二代顕時(あきとき)、三代貞顕(さだあき)と続いて整備・造営が行われ、最盛期には七堂伽藍を配置するほどでした。しかし、鎌倉時代の滅亡とともに金沢流北条氏も滅び、称名寺も衰退していきました。
金沢文庫は、現在も県立金沢文庫として、様々な歴史的文化財を展示しています。展示される文化財はその時によって異なります。
称名寺の裏には、日向山・稲荷山・金沢山の三山があり、称名寺市民の森として住民に親しまれています。
称名寺の桜並木と仁王門
称名寺は桜の名所になっており、赤門をくぐると桜並木が続きます。

ちょうど桜が満開の見頃を迎えていたので、たくさんの観光客・近隣の人で賑やかでした。赤門の前から仁王門までの参道が桜並木になります。

称名寺のマップ
向かう途中の左側には、横浜市の指定有形文化財となっている「称名寺塔頭光明院表門」があります。

この表門は、小規模な四脚門ですが、和様を基調に禅宗様を加味した意匠となっています。また、市外から近年移築された三渓園の建造物などを別にすれば、造営年代が判明する市内の建造物のなかで最も古く、極めて貴重です。 横浜市教育委員会
江戸時代に建てられたとされる称名寺の仁王門です。

両脇には迫力ある金剛力士像が立っています。


称名寺の浄土庭園と金堂
称名寺といえば、赤い橋の浄土庭園で知られています。池に映る橋がとても美しいです。境内は思っていたほど桜は多くない印象でしたが、所々で見れます。裏山(金沢山、稲荷山、日向山)でも桜が咲いてました。

阿字ヶ池は、橋(平橋、反橋)で渡ることが出来ます。

反橋の上から見た金堂
平橋を渡った先に鐘楼があります。

称名寺晩鐘として金沢八景の一つになっています。

称名寺の金堂
金堂の横にあるのが釈迦堂です。


謡曲「六浦」と青葉楓 謡曲「六浦(むつら)」は、梅、松、富士、柳等を人格化し、草木の精として扱った曲の一つです。 今日の僧が称名寺を訪れて、山々の楓は紅葉の盛りなのに本堂前の楓が一葉も紅葉してないのを不審に思うと、楓の精が現れて、昔鎌倉の中納言為相卿が、山々の紅葉はまだなのにこの楓だけが紅葉しているので、いかにしてこの一本に時雨けん山に先立つ庭の栬葉と詠むと、楓は非常に光栄に思い「功なり名とげて身退くは天の道」の古句に倣い、その後は紅葉せず、常緑樹となったこと、草木にはみな心があることを語り、僧に仏法を説くよう頼み、木の間の月に紛れて消え去ります。 新植された青葉楓の幼木の長寿を祈ります。謡曲史跡保有会
称名寺庭園のキショウブ(黄菖蒲)
称名寺は、黄菖蒲(キショウブ)の名所でもあります。キショウブはヨーロッパが原産のアヤメ科アヤメ族の多年草です。初めて黄色のショウブを見ましたが、実は要注意外来生物に指定されています。
5月に訪れたときは、池を囲うように周りにキショウブが生えてました。


キショウブの見頃は5月中旬頃からです。
称名寺市民の森を散策
称名寺の釈迦堂横から裏山へ行くことが出来ます。裏山を含めた森は「称名寺市民の森」と呼ばれていて、山頂にある八角堂前からは八景島や海の公園を見渡せます。

山頂からの眺め
ただし、山頂までは階段や山道を登ります。たいした高さではありませんが、アップダウンがあるので運動不足の人には少ししんどいかもしれません。


数分歩くと北条実時(1224~1276)の墓があります。

実時は、鎌倉幕府の第二代執権・北条義時の孫で、貞応三年に実泰(金沢流の祖)の子として生まれました。鎌倉幕府の重鎮として引付衆や評定衆といった要職を務める一方、学問にも力を尽くし、金沢文庫を築いたとされています。
金沢文庫へ通じるトンネル近くに北条顕時(1248~1301)の墓があります。

顕時も、引付衆、評定衆といった要職を歴任するなど鎌倉幕府の重鎮でした。
こちらは北条貞顕(1278~1333)の墓です。顕時の墓の横にあります。

貞顕は、六波羅探題をつとめた後に第十五代執権となりましたが、1333年に新田義貞による鎌倉攻めにより、北条高時ら一族とともに東勝寺で滅んでしまいました。東勝寺は得宗家(北条氏嫡流)の菩提寺でしたが、いつの頃からか廃寺となってしまいました。
北条氏の悲劇の最期…腹切りやぐらと東勝寺跡をたどる鎌倉の史跡巡り
称名寺へのアクセス
| 所在地 | 神奈川県横浜市金沢区金沢町212−1 |
| 交通 | 京浜急行線「金沢文庫駅」から徒歩12分、またはシーサイドライン「海の公園柴口駅」から徒歩10分 |
称名寺境内および裏山は無料で見学できます(金沢文庫の観覧は有料)。 駐車場なし、駐輪スペースはあり
京浜急行線の金沢文庫駅から住宅地を進んでくると左手に赤門(惣門)があります。

神奈川県立金沢文庫
金沢文庫へは、称名寺の境内からトンネルを抜けても行けますし、迂回して直接行くこともできます。

金沢文庫にも行ってみましたが、休館日でした。

| 開館時間 | 9:00~16:9:00~16:30 |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日は翌日) |
観覧料金
| 一般(20歳以上65歳未満) | 250円 |
| シニア(65歳以上)および高校生 | 100円 |
| 学生など(20歳未満・学生) | 150円 |
図書閲覧室のみは無料
現在、金沢文庫では「武蔵国鶴見寺尾郷絵図の世界」という特別展が開催中のようですが、新型コロナの影響で予約が必要みたいです。
特別展観覧料
| 一般(20歳以上65歳未満) | 500円 |
| シニア(65歳以上) | 200円 |
| 学生など(20歳未満・学生) | 400円 |
| 高校生 | 100円 |
※中学生以下は無料、高校生や学生などは学生証が必要です。
まとめ
称名寺は、桜や紅葉の時季で雰囲気が違うので、季節が変わるたびに楽しめます。
あわせて県立金沢文庫も一緒に見学するのがおすすめです。

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