横浜市は、神奈川県の県庁所在地であり、世界有数の商業都市の一つです。
都心というと、東京都心(千代田区・港区・中央区)を思い浮かべるかもしれませんが、都心というのは都市の中心部のことを言います。
横浜市の都心は、横浜駅周辺・みなとみらい・関内エリア・新横浜駅周辺などが該当します。
大都市では、都心に機能・業務が中心しないよう、都市計画において副都心を設定することもあります。
社会人になるまで横浜の西区にいたので、横浜駅周辺は最も馴染みのあるエリアです。
また、社会人になって最初の職場が港北区だったので、その時に新横浜駅の周辺に住みました。
横浜駅から関内、新横浜駅周辺のどちらも馴染み深いエリアです。
横浜の都心はツインコア
横浜市のまちづくりでは、横浜の都心には、横浜駅から関内周辺までのエリアと、新横浜駅周辺エリアのツインコアが指定されてます。
都心は、一般的に都市の中心部をいいます。都市における商業、行政、交通などの機能が集中する中心が都心です。
都心とは
- 都市の中枢的な行政・商業・交通機能が集中
- 東京なら千代田区・中央区・港区が代表例
- 多くの人が通勤・通学する
- いわゆる都市の心臓部
横浜の都心(ツインコア)
- 横浜都心(横浜駅・みなとみらい・関内関外)
- 新横浜都心(新横浜駅周辺)
都市の中心部に機能が集中すると、交通渋滞が常態化し、土地の価格が高騰することから、集中する機能を郊外に分散させる必要があります。
都心の過密を緩和し、都市全体のバランスを取るために設定されるのが副都心です。
副都心を設定することで、集中していた商業・行政・交通の機能を分散させ、問題を軽減できます。
横浜市で副都心として設定されてるのは、鶴見駅周辺、港北ニュータウン、戸塚駅周辺、二俣川・鶴ヶ峰、上大岡駅周辺などがあります。
再開発で副都心が設定されるだけでなく、既存の都市が実質的に副都心の機能を持つこともあります。
副都心とは
- 都心の一極集中を分散させるための地域
- 商業・業務・交通が集積するサブセンター
- 東京なら渋谷・新宿・池袋など
横浜の副都心
- 鶴見駅周辺
- 港北ニュータウン
- 戸塚駅周辺
- 二俣川・鶴ヶ峰
- 上大岡駅周辺
【横浜駅エリア】横浜最大の商業・交通拠点
横浜駅は、多くの私鉄・JRが集中する神奈川県最大のターミナル駅です。
そごう、高島屋、ジョイナスといった商業施設も多く、今も駅周辺は再開発の動きがあります。
(横浜駅)
社会人になるまで西区にいて、高校も横浜駅が最寄りでしたが、少し来ないと知らない建物が建ってたり、雰囲気がガラッと様変わりしてるエリアも多いです。
横浜駅エリアの魅力
- 交通のハブ(JR、京急、東急、地下鉄、相鉄)
- ビルの再開発が進む駅
- ショッピング・グルメスポット(そごう、NEWoMan、ジョイナス他)
(横浜駅西口入口)
【みなとみらい】横浜のウォーターフロント
みなとみらいエリアは、1980年代以降に再開発された新しいエリアです。
ランドマークタワー、クイーンズスクエアなどの大型商業施設があります。
赤レンガ倉庫、コスモワールド、帆船日本丸といった観光名所も充実しており、よこはまコスモワールドでは観覧車から横浜の街を見渡すことができます。
(ランドマークタワーからの眺め)
みなとみらい21エリアの魅力
- 赤レンガ倉庫、ランドマークタワー、コスモワールドなど観光名所が充実
- パシフィコ横浜や横浜美術館などの文化施設も充実
- 港と都市が融合した景観と開放感ある街づくり
【関内関外エリア】横浜の歴史・カルチャーの中心
関内駅の近くにある吉田橋には、かつて関門がありました。
関門から伊勢佐木町モール側を関外、県庁や県警がある側を関内と呼び、現在は関内の名だけ残ってます。
(吉田橋関門跡)
関内は神奈川県の官庁が並ぶ横浜の中心街でした。周辺には横浜スタジアムや中華街、山下公園といった観光名所も充実しています。
開港記念会館や旧第一銀行などのレトロな建物が残る街並みは横浜の歴史の象徴です。
(横浜市開港記念会館ジャックの塔)
関内関外エリアの魅力
- 神奈川県庁・横浜市役所・日本大通などの官庁街
- 横浜公園・中華街・大さん橋など観光名所が充実
- 横浜三塔などのレトロな建物が残る街並み
- 馬車道・伊勢佐木町通りの散策も人気
【新横浜都心エリア】ビジネスも観光も充実の注目エリア
横浜のもう一つの都心として発展を続けるのが新横浜都心エリアです。
新幹線の停車駅があることでも知られるこの街は、交通利便性だけでなく、ビジネスの拠点としても注目されています。
(新横浜駅)
JR横浜線や市営地下鉄も利用でき、隣の菊名駅からは東急線が利用できます。
羽田空港や横浜駅からのアクセスも良好です。
周辺には日産スタジアム、横浜アリーナがあり、イベントがあると多くの人で賑わいます。
(アリーナ)
(横浜国際総合競技場)
(いちょう通り)
新横浜駅周辺の魅力
- 新幹線・JR・市営地下鉄が利用できる
- 新幹線利用可なので、企業の営業拠点が集まる
- 横浜アリーナ・総合競技場・ラーメン博物館がある
- ホテルが充実してる
開発が進む未来志向のエリア
新横浜都心エリアは、小机駅周辺、羽沢地区、新羽地区・北新横浜駅周辺なども含みます。
現在の小机駅を見ると地方の田舎駅にしか見えませんが、新羽駅や羽沢横浜国大駅なんかは開発が進んでます。
私が港北区に住んでた頃の新羽や北新横浜は駅前に何もありませんでしたが、今は商業施設も増えて便利になりました。
新横浜エリアは、これから開発が進むエリアですが、子育てや単身赴任層にも注目されてます。
既に市街が形成されてる横浜都心エリアよりも伸びしろがあるので、今後の街づくりに注目です。
(新羽駅前)
(北新横浜駅前)
(小机駅)
新横浜都心エリア
- 新横浜市区
- 城郷(小机)地区
- 羽沢地区
- 新羽地区
多彩な顔を持つ横浜の都心エリアを歩こう
横浜都心エリアと新横浜都心エリアとでは、それぞれの個性が異なります。
観光ならみなとみらい、歴史なら関内・関外、買い物なら横浜駅といった楽しみ方もできます。
横浜都心エリアの楽しみ方
- 観光→みなとみらい・関内・関外
- 歴史→関内・関外
- 買い物→みなとみらい・横浜駅
- 交通→横浜駅
新横浜都心エリア
- 観光→ラーメン博物館(全国の有名ラーメンが味わえる)
- イベント→横浜アリーナ
- スポーツ→横浜国際総合競技場
- 歴史→小机城址
まとめ
・横浜市の行政の新都心構想では「横浜都心」と「新横浜都心」のツインコア
・横浜都心(横浜駅周辺・みなとみらい21・関内・関外エリア)
・新横浜都心(新横浜地区・城郷地区・新羽地区・羽沢地区)
・大きな都市には都心への集中を避けるために副都心がつくられる
・一つの都市に複数の個性があるのが横浜の魅力
・地元民にも観光客にも、それぞれの楽しみ方がある
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